20世紀少年│あらすじ&感想〜平凡なおじさんが悪に立ち向かっていく夢のあるストーリー〜
2016/07/12
作品情報
作品名:20世紀少年
巻数:全22巻+2巻(完結)
著者:浦沢直樹
出版社:小学館
掲載紙:ビッグコミックスピリッツ
あらすじ
日本が高度成長期のまっただ中の1970年代。夢と希望に満ちあふれた時代。少年たちが空想した世界。地球滅亡をもくろむ悪の組織、東京を破壊し尽くす巨大ロボット。世界は混沌とし、滅亡に向かっていく。それに立ち向かい地球を救う、勧善懲悪の正義のヒーローとその仲間たち。こんな下らないストーリーを“よげんの書”と、少年たちは名付けた。大人になるにつれ、そんな空想の記憶は薄れていく。
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この記事の目次
「20世紀少年」の感想
「20世紀少年」は唐沢寿明さん主演で3部作の実写映画にもなっているので、ご存知の方も多いんじゃないでしょうか。
この漫画の面白さは話が進むにつれ、各時代での出来事が密接に関わりあっていることが徐々にわかってくる点だと思います。
主人公のケンヂを中心に、子供の頃だった1970年代、青年期の1990年代、そしてある事件に関わったケンヂが行方不明になったとされる2000年代以降と、それぞれの時代の話が複雑に交差し、その複雑さゆえ、過去の時代に張られていた伏線がどんどんと回収されていく様は本当に気持ちが良いです。
また、話の面白さに加えて、ケンヂという一人の人間の歩みを見られるという面白さもあります。
ケンヂは、子供の頃はヒーローに憧れる活発な少年で、やがてギターを始めてロックに目覚めるも、バンドは売れることなく解散。
その後、コンビニの店長として平凡な暮らしを続けているという状態なのですが、こんな子供のまま大人になったような男が、持ち前の正義感の強さから、巨悪に立ち向かっていくという展開は、シンプルながらとても夢があるなと私は思います。
人間誰しも『昔は良かった!』とか、今だって『本当はこういう風に生きたかった!』と思うことって絶対にあるはずです。
「20世紀少年」は、話の面白さに引き込まれると同時に、ケンヂの姿を見て、ちょっと自分も何か頑張ってみようかなと思える、良い漫画だと思います。
ライター:カサブランカ(30代男性)
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