はみだしっ子│あらすじ&感想〜普通の子どもになりきれない4人の少年・少女の物語〜

      2016/06/18

はみだしっ子

作品情報

作品名:はみだしっ子

巻数:全6巻(完結)

著者:三原順

出版社:白泉社

掲載紙:花とゆめ

 

あらすじ

――自分の居場所がなくて家出したボク達は港を探してさまよっている船のよう――。いつのまにか寄り添い、旅をするようになった個性の全く違う4人の仲間、グレアム、アンジー、マックス、サーニン。親に見捨てられた子供達の早すぎる孤独は、彼らをこの世のはみだしっ子にしていた。傷ついた過去を癒してくれる誰かがきっとどこかにいるはず!愛を探すそれぞれの心が今、血の絆を超え固く結ばれる…。他界した不世出の作家、三原順の最高傑作!

>> はみだしっ子│試し読みはコチラから(eBookJapan)

 

「はみだしっ子」の感想

少し古い作品ですが、とても心に残る名作です。

グレアム、アンジー、サーニン、マックスそれぞれ個性的な子供たち四人が、傷つきながら成長していく物語で、中学生の頃、夢中になって読みました。

 

はみだしっ子達四人が、彼らの純粋な心を通して、大人の社会の仕組みのウソや矛盾を暴き出していきます。

仲間たちを愛し、時には喧嘩し、大きな壁にぶつかっては、心を通い合わせる姿に感銘を受けたのを今でも覚えています。

 

そして後半、大きな問題をひとり抱え込んだグレアムと、グレアムを心配するアンジーの息詰まるような葛藤に、手に汗握らずにはいられませんでしたし、グレアムのセリフは時に哲学的になり、大人になろうとしていた私に色々なことを考えさせてくれました。

それに対し、アンジーは常にどこかユーモアを忘れず、彼のちょっとしたコミカルな描写にほっと一息ついたものです。

 

少女漫画ですが、この作品は少女期の悩みだけではない、「生きるとは何か?」という非常に重い命題を突きつけてきます。

そして、彼らが普通の子供になろうとしてなり切れず、それでも周囲の大人たちを気遣っていく優しさ。当時は気づかなかったのですが、大人になって読み返すと、それが痛いほどに伝わってきます。

 

きっちりと描き込まれた作画は、巻を重ねるごとに緊迫したトーンの美しさを伝え、今でも見応えがあり圧倒されますので、若い方から大人までぜひ読んでいただきたい漫画です。

ライター:saitor(40代女性)

>> はみだしっ子│試し読みはコチラから(eBookJapan)

 

 - 花とゆめ , ,