ホムンクルス│あらすじ&感想〜自分自身の心の闇・歪みと向き合うこと〜

      2016/05/22

ホムンクルス

作品情報

作品名:ホムンクルス

巻数:全15巻(完結)

著者:山本英夫

出版社:小学館

掲載紙:ビッグコミックスピリッツ

 

あらすじ

主人公・名越は、持ち前の虚言癖のためか、他のホームレスの中にとけ込めない日々を送っていた。そんな彼の唯一の楽しみは、車で気ままに走るドライブ。だがついにガス欠となり、お金も底をついてしまう。そんなある日、名越の前に不気味な男が現れて、彼に声をかけてくる。

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「ホムンクルス」の感想

伊藤という医大生から、「70万円でトラバネーションという頭蓋骨に穴を開ける人体実験をさせてほしい」と頼まれる主人公の名越。

彼が言うには頭蓋骨に数ミリの穴を開けることで、特別な力・第六感が目覚めるという。

 

最初は相手にしていなかった名越ですが、お金が尽き、人生に希望を持てなくなっていたこともあり、興味本位からその手術を受けることに。

手術当日は何事もなかったものの、次の朝、左目だけで人を見ると歩いている人が化け物に見えるようになっていた…

 

名越の左目に見える化け物は、ホムンクルスという人の心の歪みが形になったものということが分かっていきますが、ホムンクルスに見える人たちと関わっていくことで、彼(彼女)たちの心の歪みはそのまま名越自身のトラウマや歪みでもあることに気が付きます。

名越はホムンクルスと向き合うことで、必然的に自分自身の闇とも向き合うことになるのです。

 

この漫画を読みながらついつい考えてしまうのは、名越が抱える心の歪みは、形は違えど僕たちにも絶対あるだろうということ。

よく人は自分を映す鏡と言いますが、それは自分が無意識に抱えている悩みやコンプレックスが、他人と比べることで浮き彫りになってしまうからです。

 

例えば僕が無意識に嫉妬してしまう人、近づきたくないと思っている人に共通しているのは、自分がこうなりたい、こう生きたいという生き方を体現している人だったりします。

その人を見ることで、今の自分の現実が見えてしまって嫌になるんですね。

 

「ホムンクルス」のテーマは自分と向き合うの一言に集約されていて、読みながら自分自身について考えざるを得ません。

でも自分のいい部分だけじゃなく、汚い部分、醜い部分を知ることは、これからも生きていく上で必要なことだと思うので、主人公・名越と一緒に自分自身を見つめる時間を作ってみてはいかがでしょうか。

 

正直最後の終わり方も微妙なので、後味はあまり良くないですが…笑

ライター:管理人

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