モリのアサガオ│あらすじ&感想〜死刑制度を題材にした社会派漫画〜

      2016/05/23

モリのアサガオ

作品情報

作品名:モリのアサガオ

巻数:全7巻(完結)

著者:郷田マモラ

出版社:双葉社

掲載紙:漫画アクション

 

あらすじ

死刑を執行する側とされる側。新人刑務官・及川直樹と死刑囚・渡瀬満の禁断の友情を通じ、死刑制度の《今》を描ききった衝撃の問題作!!

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「モリのアサガオ」の感想

この作品を読んで、先進国の中ではすでに殆ど廃止されている死刑制度が、わが国ではまだ存在することに改めて気付きました。

 

自分には関係の無い遠い世界の話、として今までそれほど気にかけたことがありませんでしたが、主人公・直樹の立場になり、誰もが犯罪者になる可能性はあること、そして犯罪者を憎む心から、報復の気持ちが芽生えてしまうこと、などにやるせなさと切ない思いをはせるストーリー展開でした。

 

そしてそれ以上に、人間はたとえ犯した罪を赦すことが出来なくても、希望を持って人と接し前向きに生きていく、物凄く大きな力を秘めた尊い存在なのだと思わずにはいられませんでした。

 

人間はそれぞれに事情があり、みな毎日問題を抱えながら生きている。

死刑囚を見守る直樹の眼を通じて、どんな人間にも生きる価値はある、だから頑張らなければと反対に励まされる思いにもなりましたし、死刑制度は是か非か?というシンプルな問いかけでは無く、人を赦すという人間として最も難しい課題をつきつけられた終わり方でもありました。

 

日本のみならず、今この瞬間も世界のどこかで繰り広げられる紛争や戦争が、ひとつでも多く解決して誰にとっても平和で幸せな世の中になることを願ってやみません。

ライター:くわ(40代女性)

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ドラマ版「モリのアサガオ」

LINKモリのアサガオ:テレビ東京 公式サイト

  • 放送:2010年10月18日〜12月20日
  • 主演:伊藤淳史
  • 話数:全10話

 

ドラマ版「モリのアサガオ」の感想(若干のネタバレあり)

「モリのアサガオ」はテレビ東京系列で2010年に放送された、郷田マモラ原作のドラマで、伊藤淳史演じる新人刑務官・及川直樹とARATA(井浦新)演じる死刑囚・渡瀬満との鎖越しの絆を描いた内容です。

 

キャッチコピーは「親友ができました、死刑囚です。」

「死刑」というセンシティブなテーマを扱ったドラマとあってスポンサーのなり手がつかず、ドラマ内で「明治R-1ヨーグルト」の赤いボトルがやけに目立っていたのが印象的でした。

 

「死刑囚=極悪人」というのが大半が抱くイメージですが、そこに至るまでの経緯が丁寧に描かれています。

死刑囚は生まれた時から極悪人とは限らない、人との関係、不運が重なって最終的に行き着いた場所が死刑だったのです。

ドラマでは被害者家族、心から反省している死刑囚、再審請求、冤罪・・・など現在の日本の死刑制度に一石を投じる内容も扱っています。

 

内容が進むにつれ、直樹の衝撃の生い立ちが明らかにもなりますし、最終回で満が刑に処される瞬間は短いながらも印象的でした。

ドラマ(マンガ版も然り)では、死刑制度は必要か?との問いに最後まで結論は出していません。

何かと考えさせられることの多いドラマでした。

 

さて、下記はドラマの小ネタとなりますが・・・

直樹の恋人、香椎由宇演じる新聞記者・沢崎麻美は海外転勤が決まり、二人は結局別れることとなります。

また、柄本明演じる死刑囚・深堀圭造も、マンガを彷彿とさせリアリティー溢れる演技に圧倒されました。

 

ドラマ終了後、原作版のマンガを購入しましたが、そこにはドラマ化に至るまでの経緯が記されており、原作者は直樹と満が同年代の役者でキャスティングされることに強くこだわっていたそうです。

しかし折り合いがつかず妥協したとか。

 

映画化の話も挙がっていたそうですが、その後、原作者がある罪で逮捕され非常に残念な限りです。

ライター:ひろ栗(30代女性)

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