オルフェウスの窓│あらすじ&感想〜複雑な人間関係と歴史の脈動を描き切った作品〜

      2016/04/27

オルフェウスの窓

作品情報

作品名:オルフェウスの窓

巻数:全18巻(完結)

著者:池田理代子

出版社:池田理代子プロダクション

 

あらすじ

ドイツ・レーゲンスブルクの音楽学校、聖ゼバスチアンの塔に400年前から伝わる「オルフェウスの窓」―――男性がその窓から地上を見下ろしたとき、一番はじめに眼界に入った女性と宿命的な恋におちるという伝説を持ったその窓で、ユリウスとイザーク、またユリウスとクラウスはそれぞれ出会う。ところが伝説には続きがあり、その恋はオルフェウスとエウリディケの悲恋にならって必ず悲劇に終わるという…

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「オルフェウスの窓」の感想

「ベルサイユのばら」で有名な池田理代子さんが書いた、少女漫画というより群像歴史劇。

ぱっと見の絵柄は古臭く感じるかもしれませんが、丁寧で端正な作画なので慣れてしまえば快適です。

 

主人公は男装の美少女ユリウス、それは前作「ベルばら」と同じなのですが、今作品では正体を偽って男子として生きなければなりません。

姉たちからの迫害や母を守ろうとしての殺人など、あまりにもシリアスな不幸や陰謀事件が次々と展開し、『一体どうなってしまうの!?』と息もつかせません。

 

物語の部隊はドイツとロシアを行き来するし、時代は第1次世界大戦とロシア革命を挟んでなかなかシビア。

登場人物もかなり多いのですが、いずれもキャラが立って内面まで丁寧に設定されており、ワルでも魅力的だったり最初は好きだったのに最後は…と考えさせられたり。

 

次々と現れては複雑に絡み合う人間関係とダイナミックな歴史の脈動を描き切った作品で、作者はやはり一代の天災なんだなあと感動します。

これはぜひお友達や家族と一緒に読んで、どのキャラが好きかとか、『誰々はあの時こうした方が良かったんじゃないか?』なんて話し合うと楽しいと思います。

 

それでその人の考え方や好みが解る楽しさがありますし、当時の歴史に興味を持って再発見、ということもありますね。

今に至るまで公認・非公認のファンサイトや関連二次創作も盛んな、色んな年代で楽しめる名作だと思います。

ライター:鹿砦(30代女性)

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