親なるもの 断崖│あらすじ&感想〜昭和初期・遊郭で生き抜いた女性たちの物語〜

      2016/04/27

親なるもの 断崖

作品情報

作品名:親なるもの 断崖

巻数:全2巻(完結)

著者:曽根富美子

出版社:宙出版

掲載紙:ミッシィコミックス

 

あらすじ

彼女たちは、渾身の力を振り絞り闘い続けた…!! ――昭和2年4月、北の海を渡り、4人の少女が北海道室蘭の幕西遊郭に売られてきた。松恵16歳。その妹・梅11歳。武子13歳。道子11歳。松恵はついたその日に客をとらされ、首を吊った。奈落の底で、少女たちの血を吐くような人生が始まった!!

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「親なるもの 断崖」の感想

「親なるもの 断崖」は昭和初期に北海道の遊郭に売られた4人の青森の貧しい農村の娘たちが、過酷な遊郭での暮らしに負けずに生きていく話です。

 

人生の不公平さや理不尽さに涙し、悔しい思いをしながらも、強く生きて行こうとする彼女たちの姿に心打たれました。

また昭和初期とあって女性の社会的身分も低かった当時、遊郭で生きていくということがどれだけみじめで大変だったかを想像すると胸が詰まるような思いです。

 

主人公の一人は成長して母となりますが、嫁いだ先で「元遊女の嫁」といじめられます。

生きるために遊郭で生きるしかなかったという事情などまったく理解されず、子供を守るためにひたすら日陰で生きていかねばならない主人公。

 

漫画とはいえ実際にこんな時代があったという事実、またこのような生涯を送った女性がいたかもしれないと思うと、複雑で悲しい気分にさせられましたし、同時にそれでも強く生きることの意味を教えられたような気がします。

 

どんなにつらい時期があろうと一生懸命生きていれば、いずれその忍耐と努力が報われる日が来る。

そして自分を理解してくれる人と出会うことができるし、その生き方は誰かを感動させることができる。

そんな人生の壮大さを感じる作品でした。

ライター:へんぷ(20代女性)

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