YAWARA!│あらすじ&感想〜谷亮子選手のニックネームの元にもなった柔道漫画〜

   

YAWARA!

作品情報

作品名:YAWARA!

巻数:全19巻(完結)

著者:浦沢直樹

出版社:小学館

掲載紙:ビッグコミックスピリッツ

 

あらすじ

日刊エブリースポーツ記者の松田は、ある日、ひったくり犯人を見事な巴投げで投げた少女を目撃する。彼女の名は猪熊柔。過去に全日本柔道選手権を五連覇した猪熊滋悟郎を祖父に持ち、卓越した柔道センスを身に付けた女子高生である。しかし、彼女の願いはあくまでも“普通の女の子”。そんな彼女に祖父・滋悟郎は、オリンピックでの金メダル、さらには国民栄誉賞を目指せというのだ…

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「YAWARA!」の感想

私はスポーツを題材にしたマンガを読むのが好きなのですが、中でもオススメしたいのは、浦沢直樹さんの「YAWARA!」です。

「YAWARA!」はアニメ化もされていましたし、谷亮子選手のニックネームとしてもおなじみなので、ご存知の方も多いんじゃないでしょうか。

 

まず、「YAWARA!」は柔道家としての成長を描いた作品だと思われがちですが、私は柔自身の心の成長を描いた作品だと思っています。

その証拠に、作中で柔が試合で負けたのは1度だけ。

しかも、試合をしていない不戦敗という形での敗北だけなので、実際に試合をして負けたことは1度も無いのです。

 

つまり、柔はどういう状況でも常に柔道家としては最強だったわけです。

しかし、ただ強い選手が黙々と勝ち続けるだけでは漫画になりません。

 

「YAWARA!」で特徴的なのは、柔道の天才でありながら、話の終盤まで自分が柔道をすることに関して、疑問を抱いていることだと思います。

単純に、年頃の女の子が柔道で汗を流すことに対する反発心だけでなく、天才すぎるが故、幼少期に父親を投げ飛ばしたことで、自身の才能の無さを思い知った父親がそのまま行方不明になってしまい、柔道をいまいち好きになれないでいるという設定が、話に厚みを持たせていると私は考えます。

 

物語の初期こそ、そういった思いから試合への出場の打診があると、毎回必ずゴネてはなし崩し的に出場して勝ち続けるという状態でしたが、中盤以降は柔道を通して出来た友人やライバルがどんどんと現れてくることで、柔道の楽しさを改めて知り、前向きに取り組んでいくという流れになります。

 

友人やライバルができることで、その競技がより好きになるというのは、スポーツマンガとしてはベタな展開でありながら、悩める一人の天才が改めて競技の楽しさを知るという部分での新しさがありました。

もちろん、話の面白さだけでなく柔の可愛さも感じられる作品なので、読んだことのない方には是非ともオススメしたい作品です。

ライター:カサブランカ(30代男性)

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