ばらかもん│あらすじ&感想〜田舎暮らしの中で人の温かさや優しさを思い出させてくれる漫画〜
2017/07/07
作品情報
作品名:ばらかもん
巻数:15巻(連載中)※記事執筆時
著者:ヨシノサツキ
出版社:スクウェア・エニックス
掲載紙:ガンガンONLINE
あらすじ
とある島に移住生活をすることになった若きイケメン書道家・半田清舟。都会暮らししかしたことのないそのぼっちゃん先生が、(1)トラクターで公道をドライブ (2)自分のうちが中学生のたまり場になる (3)知人が玄関から入ってくれない…などの困難に立ち向かう、ほのぼのアイランドコメディ!!
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「ばらかもん」の感想
「ばらかもん」とは長崎県五島の方言で「元気もの」という意味です。
そのタイトル通り、おじいさん、おばあさんから子供まで、漫画に出てくる人達は明るく元気な人たちばかり。
五島は人口が少ない離島で、ザ田舎。
コンビニやファミレスもありませんので、海や川で魚を釣ったり泳いだり、野山で虫取りしたり、畑で汗を流して食べ物を作ったりと、島民の人達のシンプルな生活が描かれます。
主人公は東京の都会育ちで、最初はなれない田舎暮らしに戸惑いつつも、うっとうしいくらい気さくな島の人達と接していくうちに、段々島暮らしに魅力を感じていきます。
とにかく器が大きい島民たちの言葉は、主人公が悩んでいる心をふっと救ってくれたりしますし、同じように私も救われたシーンが何度かありました。
これを読んでいると、ばらかもん達に元気と前向きな力をもらえます。
描いているのは本当に難しいことではなくシンプルなことばかりですが、今の私達の生活で失われてきていることが多いです。
この作品に出てくる人たちは人との繋がりを大切にしていますので、相手を思いやる気持ちに心が温かくなりますが、彼らにとっては当たり前でちっとも特別なことじゃないんですよね。
物や娯楽がなくても、忘れているだけでこういう幸せって絶対にあって、まずは自分の身近な人を大切にしよう。そう素直に思わせてくれる作品です。
ライター:かんちゃん(30代女性)
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