無頼伝 涯│あらすじ&感想〜冤罪の無実を晴らすため少年は更生施設から脱出を試みる〜
作品情報
作品名:無頼伝 涯
巻数:全5巻(完結)
著者:福本伸行
出版社:講談社
掲載紙:週刊少年マガジン
あらすじ
「見てろっ………!オレは必ず這い上がるっ…………!」――。資産家の老人を殺害した犯人に仕立て上げられた中学生・工藤涯(くどう・がい)が、自分の無実を証明するために闘っていくサスペンスアクション。鳳臨グループの会長・平田隆鳳(ひらた・りゅうほう)を刺殺した容疑者として追われる工藤涯は、ビルの路地に追い込まれ、警部・安部(あべ)と対峙する。そこで涯は、自分ははめられたのだと告白するのだが……!?
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この記事の目次
「無頼伝 涯」の感想
福本さんといえば、「カイジ」や「アカギ」といったギャンブルをテーマにした作品が多い印象ですが、この「無頼伝 涯」は冤罪で捕らえられた少年・涯が自分の無実を証明するため、更生施設「人間学園」からの脱出を試みるという内容です。
福本さんの作品には異常な世界観でありながら、どことなく現実にもありそうな雰囲気の漂う施設がたびたび登場しますが、今回の「人間学園」もそういう印象ですね。
「人間学園」という名前とは裏腹に、収容者に対してめちゃくちゃな指導を行う様子が常時描かれているため、脱走がバレた場合一体どうなってしまうのかという緊張感があり、読んでいてこちらもドキドキします。
また、「人間学園」の指導にはあまりにもやりすぎな表現も多く、ギャグマンガで無いにも関わらず思わずクスッと笑ってしまう部分もあったりと、ギャンブルでなくても福本作品の世界観が楽しめる作品だと思います。
この作品はあまり人気がなく、連載も打ち切りという形で終了してしまったようなのですが、私はとてもスリリングで面白い作品だと思っているので、また「無頼伝 涯」のようなギャンブルを描かなくても、福本テイストを堪能できる作品が読める日が来ればなあと、いつも思っています。
ライター:カサブランカ(30代男性)
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