フルーツバスケット│あらすじ&感想〜ラブコメだけど感動できるシーンがたくさんある〜
2017/03/30
作品情報
作品名:フルーツバスケット
巻数:全23巻(完結)
著者:高屋奈月
出版社:白泉社
掲載紙:花とゆめ
あらすじ
テントで暮らす女子高生・透(とおる)。家事の腕を買われ草摩由希(そうまゆき)の家で暮らすことに。だが、草摩家には異性にふれると動物に変身してしまうという秘密が――。
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「フルーツバスケット」の感想
人間ドラマと、コメディ的な笑いの両方を見せてくれる漫画
異性に抱きつかれると十二支に変身してしまうという呪いにかけられた一族と、ひょんな事からその秘密を知ってしまった女子高生とのお話。
一族はみんな才色兼備で少女漫画にありがちな設定ですが、やはりそこがいいんですね。
最近はダメな主人公な漫画も増えましたが、やっぱり主人公クラスはなんでもできる方が楽しいです。
女子高生は純真無垢といった感じで、こんなに素直で擦れていない子は存在しないでしょって感じですが、一癖も二癖もある主人公達とは上手いバランスになっていると思います。
基本的には学園コメディ的な恋愛ものなんですが、随所で自分の人生を考えさせられるようなセリフがあったり、感動させられるシーンがたくさんあります。
人生落ちるところまで落ちないとわからない事がある。
太陽が輝くためには闇が必要で、闇を照らすためには太陽が必要。
人生には無駄なことなんて何もない。
みたいなセリフのシーンがあり、とても共感して感動したのを今でも覚えています。
最終的にハッピーエンドで終わるのですが、こうなったらいいなと思いながら読んでいた通りだったので、読み終わったときにスッキリした気持ちで終われるのもポイントかなと。
人間ドラマと、コメディ的な笑いの両方を見せてくれる漫画です。
ライター:ルーミィ(30代女性)
ページを進めるたびに涙が溢れてくる…
わたしはこの「フルーツバスケット」という作品が、今まで読んできた漫画の中で一番好きです。
まずこのお話を簡単に説明しますと、物語の主人公「透(とおる)」という女子高生は事故で母を亡くし、ひとりでテント生活をしていました。
(というのも、最初は祖父の家でお世話になっていたのですが、家の改築や娘夫婦との同居などもあり、1人で暮らしていくことを決めお金がない間はテントで…という感じです)
そしてある日、透がバイトを終えテントに入っていくところを、クラスメイトの男子「草摩由希(そうまゆき)」と、由希と一緒に生活している従兄弟の「草摩紫呉(そうましぐれ)」が見かけ、透のテント暮らしがバレてしまいます。
しかもそのテントを張っていたところは草摩家の土地で、運悪くガケ崩れが起こりそのテントも下敷きになってしまったのでした。
それがきっかけで草摩くんと達との同居生活が始まるのですが、実は草摩家にはある秘密があり、その秘密と透が向き合うことで草摩家の状況や透の心自体にも変化が現れてくる…というお話です。
その「秘密」というのも言ってしまえば、由希や紫呉も含め草摩家の中の12人の人物のみ、異性に抱きしめられるとそれぞれに憑いている十二支の動物に変化してしまうというもの。
草摩家のその12人は、このことを「呪い」だとも言っています。
しかし、透がその呪いに関わっていくことで、こじれてしまった人間関係や、報われない想い、多くの辛い出来事からどんどん解放されていきます。
わたしは透ほど純粋な人物に今まで出会ったことがありません。
心が沈んでしまったとき、疲れてしまったときにこの作品を読むと、とてもすっきりした気持ちになるんです。
また、この作品に出てくる登場人物も様々で、彼らも悩みや苦しみを抱きながら一生懸命生きていて。
読むたびに毎回、彼らの中の誰かの悩みとリンクする部分があり、ページを進めるたびに涙が溢れてくる、すばらしい感動ファンタジーです。
こういうファンタジー作品は「ありえない」と思われ敬遠される方もいると思いますが、そんな方でもぜひ一度読んでみて欲しいと思います。
きっとこの作品の虜になるはずです。
ライター:めるへん(20代女性)
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