H2(エイチツー)│あらすじ&感想〜タッチより野球の描写が細かくて面白い〜
作品情報
作品名:H2(エイチツー)
巻数:全34巻(完結)
著者:あだち充
出版社:小学館
掲載紙:少年サンデー
あらすじ
大の親友であり、そしてライバルでもある国見比呂と橘英雄。2人はチームメイトの野田敦と共に中学野球で地区大会二連覇を果たすが、その後医師から比呂は肘、野田は腰にそれぞれ爆弾を持っていると診断されてしまい、野球を断念。英雄が野球の名門・明和一高に進んだのに対し、比呂と野田は野球部の無い千川高校に進み、それぞれサッカー、水泳に取り組む。ところが、千川高校には「野球愛好会」があった…
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「H2(エイチツー)」の感想
野球と恋愛がミックスされていてとても面白いです。
中学生の時に全国制覇を果たした主人公のピッチャーと、その相方のキャッチャーだった2人が、医者の診断ミスのせいで野球部のない高校に行ってしまう。
そして強豪にいったチームメートとライバルになるというありがちな設定ですが、そこに幼馴染みとマネージャーとの三角関係、四角関係といったものが組み込まれとてもドキドキします。
特に幼馴染みであり、親友でありもあるライバルとの対決には目が離せませんでした。
相手のことを思い、引こうとするが相手は真っ向勝負を望んでいる。その気持ちが揺れ動く描写には惹き付けられます。
どんなに悪く描かれているキャラクターでも、後に本当は悪くない人であるということが明かされ、みんながいい人で終わるのも私はいいと感じました。
準決勝の総力戦の後、決勝戦はどうなるのか?結果を描かずに完結させるのはお約束ですね。
また、高校の三年間を34巻という程よいよい長さで書き上げているので、中弛みもなく最後まで楽しめます。
作者はあだち充なのですが、「あだち充」「野球」と言えば世間的には「タッチ」ですよね。
しかし、私はこの「H2」の方が野球の描写が細かく楽しめました。
野球に詳しくない方でも分かりやすく描かれているので、ぜひ読んでみてほしいです。
ライター:テベコン(10代男性)
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