へうげもの│あらすじ&感想〜茶器や焼き物といった戦国時代の芸術をテーマにした漫画〜
2017/02/17
作品情報
作品名:へうげもの
巻数:21巻(連載中)※記事執筆時
著者:山田芳裕
出版社:講談社
掲載紙:モーニング
あらすじ
群雄割拠、下克上の戦国時代。立身出世を目指しながら、茶の湯と物欲に魂を奪われた男がいた。織田信長(おだのぶなが)の家臣・古田左介(ふるたさすけ)。天才・信長から壮大な世界性を、茶聖・千宗易(せんのそうえき=利休)から深遠な精神性を学び、「へうげもの」への道をひた走る。生か死か。武か数奇か。それが問題だ!!
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「へうげもの」の感想
『へうげもの』と書いてひょうげものと読みます。
ひょうげものとは、ふざけてる、おどけてる人という意味です。要するに変わり者です。
舞台は戦国の日本。織田信長に使える家臣の一人、古田織部が物語の主人公です。
信長、秀吉の二大武将に使える古田織部が様々な奇抜なアイデアを駆使して、大名へと駆け上がっていく様が描かれています。
私がこの作品に惹かれたのは、世にある数多くの戦国物の漫画の中で、武や戦をテーマにするのではなく、茶器や焼き物といった戦国の世の芸術をテーマにしているという点です。
戦で戦うかっこいい武将のストーリーは数多くありますが、芸術に人生をささげた戦国武将の漫画は他には知りません。
古田織部は実在の人物ですが、古田織部は織部焼という焼き物を考案した人物として描かれています。
また、その武功ばかりが注目されることが多い信長や秀吉ですが、美や物に対する二人のセンスや趣味に触れることができるのはこの漫画だけだと思います。
普通の戦国物とはまったく違った角度から描かれた戦国のスーパースター達はどこか親しみがあって、もともと戦国大名が好きだった人でも、さらにその魅力に取りつかれること間違いなしですよ。
ライター:イシバ(20代男性)
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