ラストイニング|あらすじ&感想〜高校野球を監督目線で描いた傑作漫画〜
2017/03/30
作品情報
作品名:ラストイニング
巻数:44巻(完結)
著者:中原裕・神尾龍
出版社:小学館
掲載紙:ビッグコミックスピリッツ
あらすじ
関東某県にある彩珠学院高校野球部は、甲子園初出場で初優勝を果たした過去がある。しかし現在は毎年1、2回戦での敗退続き。元野球部監督の狭山校長は13年前の部員で、現在は悪徳商法のかどで留置所に入っている鳩ヶ谷を訪ね、新監督に就くよう依頼するが…。1年後に甲子園出場できなければ廃部という状況下、「さわやか・ひたむき・正々堂々」を廃した常識ハズレのチームが始動する!!
>> ラストイニング|試し読みはコチラから(eBookJapan)
この記事の目次
「ラストイニング」の感想
「ラストイニング」を一言で書くと、高校野球を監督目線で描いた漫画。
これまでも高校野球を題材にした作品はいくつか読みましたが、監督が主役になるとこうなるのか!という新鮮な驚きがありました。
ストーリーとしては、残り1年で甲子園に出場しなければ廃部になる弱小チームに、いわくつきの監督が就任して勝つチーム作りを目指すというもの。
まぁ無理ゲーをこなしてしまう設定は漫画っぽいのですが、読み進めていくと次第にチームのファンになってしまい、現場で手に汗握って応援しているような感覚になります。笑
何より監督目線であることで、『試合の駆け引き』が楽しめるのがポイントです。
点差が離れていても、1点やることで流れが変わるから前進守備。
逆に1点差の試合でも、相手の裏をかくためにヒットエンドラン。などなど。
普段テレビで何気なく見ている高校野球も、実は監督やチームの駆け引きがいたるところで行われてると思うと、これからは違う目線で楽しむことが出来そうです。
もちろん野球の知識がなくても読んでるうちに理解していけるようになってますし、僕は全44巻を3日ほどで一気読みしてしまいましたので、ぜひ皆さんにも読んでみてほしいです。
「タッチ」や「ダイヤのA」などに負けない名作だと思いますよ!
ライター:管理人
>> ラストイニング|試し読みはコチラから(eBookJapan)
画像付きあらすじ
36年前には全国優勝も経験した彩珠学院高校野球部は、地方大会の初戦でコールド負けするようなチームになってしまっていた。
そんな弱小チームに維持費などお金を使うことを嫌った経営陣は、野球部の廃部を決める。
だが、野球部の監督も務めたことがある校長は、翌年の夏に野球部が甲子園に行けば存続を許すという約束を、理事長と取り付けていた。
たった1年で弱小野球部を甲子園に出場させなければいけない。
そんなチームの監督に校長が選んだのは、インチキサラリーマンをしている鳩ヶ谷(はとがや)だった。
実は鳩ヶ谷は、13年前の野球部を率いたキャプテン。
だが、明らかなストライクを『ひたむきさ』がないという理由でボールにされ、サヨナラ負けをしてしまった鳩ヶ谷は、審判を殴るという大問題を起こした生徒でもあった…
高校野球のイメージにある「さわやか」「ひたむき」「正々堂々」という言葉を禁じたり。
夏の大会で8勝さえすれば甲子園に行けると言うなど、独自の理論を展開する鳩ヶ谷。
彼と彩珠学院高校野球部は、本当にたった1年で甲子園に出場することが出来るのか…!?