サイボーグ009│あらすじ&感想〜子供の頃とはまた違った楽しみ方ができる作品〜
2017/02/26
作品情報
作品名:サイボーグ009
巻数:全27巻(完結)
著者:石ノ森章太郎
出版社:講談社
掲載紙:石ノ森章太郎デジタル大全
あらすじ
謎の男らにさらわれ、秘密基地の手術でサイボーグとなった少年ジョー。彼は009(ゼロゼロナイン)と呼ばれた。基地には001から008までの素晴らしい能力を持つサイボーグ仲間が。彼らは皆、死の商人「黒い幽霊団(ブラック・ゴースト)」の画期的な新商品の試作品として生み出されたのだ!戦争を企む一味から、9人のサイボーグたちは開発者ギルモア博士とともにX島に逃れるが……!?日本SF漫画史の金字塔、開幕!
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「サイボーグ009」の感想
「サイボーグ009」との出会いは、小学生の頃、父が図書館で借りてきた本でした。図書館に漫画があるとは知らなかったのでとても驚きましたし、子ども心に超人的な登場人物たちにわくわくしましたのを覚えています。
その後、数年経ってからテレビで「サイボーグ009」のアニメが放映されました。
平成版と呼ばれているようですが、絵が時世に合わせて少しアレンジされ親しみやすくなっていて、何となく好きだなと思ってはいましたが、大人になってから久しぶりに見たところ、急速に読みたい衝動が沸いてきて出版されている本を調べることに。
結局、秋田文庫の文庫版を全巻大人買いしてしまったのですが、文章がしっかり書いてあったり、巻数が多いこともあって、読破には時間がかかりましたが、とても充実感がありました。
超人たちの活躍には、大人になっても鮮やかな刺激がありワクワクしましたし、また、サイボーグ戦士たちが、人の部分と人でない部分に迷い悩む姿なんかは、いま読んだからこそ気付いて、子供の頃とはまた違った楽しみ方ができる作品です。
技術の進歩による人の心理の変化についても、今に通じるところがあり、石ノ森先生は鋭いなぁと。便利になった反面、失うものが出てきては本末転倒ですから、それは普遍的なテーマでもあるのかもしれませんね。
人の心の弱さや、仲間と協力して戦う姿が描かれていて、大人が読み返しても、初めて子供が読んでも、どちらもそれぞれに楽しめるのでおすすめです。
ライター:ゆうこ(30代女性)
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