生徒諸君!│あらすじ&感想〜私の人生に影響を及ぼした漫画〜
2016/04/27
作品情報
作品名:生徒諸君!
巻数:全12巻(完結)
著者:庄司陽子
出版社:講談社
掲載紙:別冊フレンド
あらすじ
転校初日に初恋の人・飛島(とびしま)先輩と出会い、岩崎達とグループ「悪たれ団」をつくってしまった北城尚子(きたしろなおこ)、通称・ナッキー。明るく、パワフルなナッキーは、体育祭を大成功させ、担任・金田先生の恋も成就させる。しかし、ナッキーにつきまとう寂しさの影を、飛島は見逃さなかった。喜びと悲しみ、愛と希望のすべてをそそぎ込んだナッキーと「悪たれ団」の青春伝説!
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「生徒諸君!」の感想
私もナッキーみたいになりたい
自分の人生に影響を及ぼした漫画です。今もなお色褪せない作品だと思います。
本作を初めて読んだのは小学校6年生の時でした。
当時の私は物静かで暗い子どもだったのですが、本作の主人公・ナッキーの生き方に憧れ、自分もナッキーみたいになりたいと強く思いました。
ナッキーはかなり辛い身の上にも関わらず、パワフルで元気で明るくて、周囲をぱっと明るくさせる女の子です。
紙を通して漫画を読んでいるだけでナッキーの魅力が強く伝わってきたことに影響され、その時から私も明るく元気に振る舞うようになりました。
また、お話はナッキーが中学に転校してきてから就職するまでとなっているのですが、さまざまなアクシデントや不幸がナッキー達を襲います。
思春期特有の悩みや三角関係、性の問題や機能不全家族の問題、愛する人との死別など、本当にさまざまな出来事をナッキー達が経験するのですが、そのたびに登場人物たちそれぞれが真剣に向き合い、悩み、成長していく姿は涙無しでは読み進めることができません。
大人になってからも何度も読み返しますが、子どもの頃には理解できなかったことも理解できるようになり、感動する量も増えています。
自分の子供にも読ませてあげたい作品です。
ライター:まき(20代女性)
人間や友情を信じていく姿勢
最近も続編などが出ていて興味深いですが、やはり自分が中学生時代に読んだ、主人公が中学生から始まる初期の作品がとても印象に残っています。
主人公は北城尚子(ナッキー)という少女です。
お金持ちのお嬢さんだけど、双子のお姉さん(真理子・マール)に病気があり、ナッキーはお母さんの実家で育ちます。
そして中学生になった時に自分に双子の兄弟がいることを知り、またマールが長く生きられないということで、ナッキーは両親の元に戻って暮らし始めます。
学校に転入してくる場面から始まるのですが、そういった背景がまったく感じられないほど明るく、天真爛漫のナッキーの姿で登場で、こういったストーリーで安直に使われがちな非行や暗さを表面に出していませんでした。
ナッキーはいじけてなくて、率直で、そして運動もできて頭もよくて。
初めはそんな元気のいい女の子の、スーパーストーリーかと感じていましたが、それだけならあれほど長くは人気が出なかったと思います。
そんなまっすぐに向かう彼女が友人関係とのさまざまな出来事の中で言うセリフや行動が、自分ではとてもできないけど、『すごいな~』と関心を持ちながら読んでいました。
もちろん漫画なので『そこまではできないだろうな』ということもありましたが、基本にある人間や友情を信じていく姿勢は、思春期の自分にとって影響大でした。
中学時代のものから読んで最近の教師編なども読むと、同窓会で話を聞いているような懐かしい気持ちにもなります。
ライター:かわちゅ(50代女性)
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