四月は君の嘘│あらすじ&感想〜尾田栄一郎も認めた泣ける音楽マンガ〜
2018/03/29
作品情報
作品名:四月は君の嘘
巻数:全11巻(完結)
著者:新川直司
出版社:講談社
掲載紙:月間少年マガジン
あらすじ
桜の花びら、音楽、そして嘘。君と出逢った日から世界は変わる――母の死をきっかけにピアノを弾かなくなった、元・天才少年ピアニスト有馬公生(ありま・こうせい)。目標もなく過ごす彼の日常は、モノトーンのように色が無い……だが、友人の付き添いで行ったデートが、少年の暗い運命を変える。性格最低、暴力上等、そして才能豊かなヴァイオリニスト……少女・宮園(みやぞの)かをりと出逢った日から、有馬公生の日常は色付き始める!!胸を打つ青春ラブストーリー!!
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「四月は君の嘘」の感想
楽器を弾くことを趣味にしている私も…
この作品は、年末に放送されていたテレビ番組で、あの「ONE PIECE」の作者である尾田栄一郎先生が嫉妬した漫画として取り上げられていました。
私自身も楽器を弾くことを趣味としていることもあって、尾田先生に「音楽表現がまぁ見事」と評されていたこの作品がどうにも気になってしまい、近所の本屋で大人買いをしてしまったのが年末のことです。
かなり読みやすい作品で、2日で全巻読み終えてしまいました。音楽表現も確かに見事だったのですが、思春期の男女の心の機微を本当に丁寧に描いた作品だったと思います。
特に主人公の有馬公生が、宮園かをりと出会うことによって失っていた音楽への情熱を取り戻していく様子は、本当に涙なしでは読めないものがありました。
私もそうなのですが、楽器をずっと趣味で続けていると、スランプに陥ったり、楽器を弾くのをやめてしまおうかと考えてしまうことがしばしばあります。(全くそういう気持ちになったことがない人の方が稀なのではないでしょうか。)
私はこの作品に出てくる人物のように優れた才能は持ってはいないけれど、優れた才能を持っている人も同じように悩むんだなと思って、すごく感情移入しながら読んでしまいました。
楽器以外でも、何かスランプに陥ったことがある人や、今スランプの真っただ中にいる人には是非お勧めしたい作品です。
ライター:えみこ(30代女性)
泣ける…とにかく泣ける!!
母親の死をきっかけにピアノを弾くなくなった元・天才少年ピアニストが、ヒロインの女の子と出会ったことをきっかけにもう一度音楽と向き合っていく…
というお話なのですが、ヒロインにもそうなんですが、僕が1番共感したのは周りのライバルたちの気持ちです。
『ずっとお前に負けたくないと思って努力してきたのに、なんでお前はピアノを弾いてないんだ!』
『自分にはあいつほどの才能はないけど、それでもピアノを弾くことをやめない!』
10代の頃は『自分はやろうと思ってることはなんでも出来る』っと考えていましたが、大人になって社会に出ると本当に才能やセンスがある人がたくさんいて、自分がけっこう普通の人間だということを知ってしまう。
でもそれでも。
才能がないと分かっていても、『やりたい』『挑戦したい』という気持ちは誰の心にもあると思います。
僕は毎日の忙しさの中で忘れていた、そういう出来る・出来ないや損得ではない、まっすぐな気持ちをこの漫画を読んで思い出しました。
11巻で完結とそこまで長い作品ではないですし、ぜひ手に取ってもらってキレイな涙を流してほしいと思います。
ライター:管理人
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クラシックコーナーにも行くようになった
母の死をきっかけにピアノの音が聞こえなくなった少年が、破天荒なヴァイオリニストの少女との出会いによって、再びピアノと向き合う優しい物語。
初めは『面白くなさそうだな』と思っていたのですが、テレビアニメで観てみるとすごく良くて、急いで本屋さんに行きこの漫画を買いました。
漫画はテレビアニメとは違ってピアノを弾いている場面、ヴァイオリンを弾いている場面では音がでないので、少し曲のイメージがつきにくいと思いますが、曲の題名だけで『この曲名知ってる!』という人だったらすぐに曲のイメージが湧くと思います。
知らない人でもテレビアニメやCDで聞いたら『あ、なんか聞いたことあるかも』『この曲いいね』となるかもしれません。
私はすぐハマって抜け出せなくなってしまい、今まで興味のなかったクラシックにもだんだんと興味が湧いてきて、CDショップでは「アニメ」コーナーにしか行っていなかった私が、「クラシックコーナー」にも足をのばすようになりました。
最後のシーンがとても切なく、ヒロインが主人公にむけて手紙を読む場面があるのですが、そこには衝撃の言葉が…
ぜひ読んでみてください!絶対に感動します。
ライター:カレンダー(20代女性)
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※指揮者を主人公にした「天にひびき」もおすすめです↓