やけっぱちのマリア│あらすじ&感想〜手塚治虫作品の中でも異色の性教育マンガ〜
2017/05/10
作品情報
作品名:やけっぱちのマリア
巻数:全1巻(完結)
著者:手塚治虫
出版社:講談社
掲載紙:手塚治虫文庫全集
あらすじ
学園の一匹狼・ヤケッパチこと焼野矢八(やけの・やはち)の体から、突然女の子のエクトプラズムが「生まれ」た。ヤケッパチの父親の持つダッチワイフに憑依した彼女は、マリアと名づけられ、ヤケッパチといっしょに生活をするようになる。やがてヤケッパチにも恋心がめばえ……。1970年の作品発表時・異色の性教育漫画として話題にもなった学園コメディーの秀作!
>> やけっぱちのマリア│試し読みはコチラから(eBookJapan)
「やけっぱちのマリア」の感想
手塚治虫の代表作と言えば『火の鳥』か『ブラックジャック』を思い浮かべる人達が多いと思います。
事実、これらは小学校の図書館に所蔵されている背景から見ても、日本が誇る代表作と言っていいでしょう。
その考えには全く持って異論はありません。
ただ、願う事ならもう一冊追加していただきたい作品があります。
それが『やけっぱちのマリア』です。
おそらく『やけっぱちのマリア』を知っている、お父さん、お母さんからしたら「そんなマンガを日本の代表作にするのなんて日本の恥を晒すような物だ」と言われるかも知れませんが、このマンガで描かれている内容は究極の愛の物語です。
この物語を知らないからこそ、人工妊娠中絶や援助交際と言った若者の乱れた性の問題が起こってしまうのです。
小学校の教科書に『やけっぱちのマリア』を載せる事は不可能だと思いますが、この作品は『少年チャンピオン』で連載されていた作品です。
本来は少年の手の届く図書室にはあるべき作品ではないのでしょうか?
大人が子供に性教育をする事はどうしたって小恥ずかしく、疎かになりがちですが、そこはやはりしっかりしてあげなければならない重要な問題です。
それを解決してくれるのが『やけっぱちのマリア』です。
時が来れば、そっとマンガの棚に置いておき、子供が知らず知らずに大人になって行くための登竜門として、この本はもっと広く利用されるべき作品だと考えています。
ライター:死出蟲(20代男性)
>> やけっぱちのマリア│試し読みはコチラから(eBookJapan)
「手塚治虫」の他の作品
ヤング ブラック・ジャック
関連ヤング ブラック・ジャック│あらすじ&感想〜医学部時代のブラック・ジャックを描いた漫画〜
マンガワンで手塚治虫作品が無料で読める!
無料漫画アプリ・マンガワンで手塚治虫作品が配信されています。(記事執筆時)
残念ながら「やけっぱちのマリア」は現在のところ配信されていませんが、「火の鳥」を始め「ブッダ」「ブラックジャック」「MW」など手塚治虫の有名作品が目白押しです。
さらにマンガワンは初めてのダウンロードなら100話分が無料になるチケットが付いてきますので、手塚治虫作品を読みたいという方はぜひ使ってみてください!

マンガワンについては以下の記事で詳しく解説しています。
関連「マンガワン」は無料で充分に楽しめる漫画アプリ【初回DLで100話試し読み】